いびき改善に欠かせない気道確保は舌がポイント

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気道確保とは意識が低下した人などに対して行われる処置で、
筋肉の弛緩によって起こる「舌根沈下」を防ぐ目的で行われるものです。

舌根沈下とは、舌の根がのどの後方奥へ落ち込んで気道を塞ぎ、
窒息を招いてしまう状態のことで、意識が低下した人にとっては
命取りになりかねません。

 

気道確保の方法としては、頭を後方に下げる「頭部後屈」や
あごを上げる「下顎挙上」などの特殊な姿勢をとらせたり、

空気の通り道を作ると同時に舌根沈下を防ぐ「エアウェイ」という
チューブ状の器具を使ったりします。

 

習慣的ないびきにも気道確保は重要

いびきをかいているということは、何らかの理由で気道が狭窄し、
正常に呼吸ができていない証拠なので、窒息とまではいきませんが、
様々な病気のリスクと常に隣り合わせだからです。

気道を狭めている原因として、最もありがちなのが舌根沈下です。

 

ただ、肥満・メタボ体型の人なら上気道粘膜や舌の脂肪が気道を狭めていることは
よくありますし、鼻がつまっているなら口呼吸からいびきをかいているのかもしれません。

しかし、肥満でも鼻づまりでもない、という人で大きないびきをかく場合は、
舌根沈下が一番疑わしいファクターです。

 

では、舌根沈下を起こす原因は何かといえば、例えば飲酒、睡眠導入剤、
ストレスによるものなど様々考えられますが、やはり一番あり得るのが筋力低下です。

誰でも加齢と共に筋力は低下するものですが、上気道構成筋も例外ではありません。
中でも、舌根沈下に最も関係しているのは舌の筋肉です。

舌の筋力が低下すれば、睡眠中に必要以上の弛緩を招き、
のどに落ち込みやすくなるからです。

 

そんな理由で、いびきをかかないトレーニング法は舌のトレーニングに最も力を入れています。
舌根沈下を防ぎ、気道を確保すれば、驚くほどの改善が見込めます。

それから、「私はまだ若くて筋力の低下を感じないのにいびきをかくけど…」
という人もいると思います。

しかし、体の筋肉と違って、舌の筋肉は意識的に鍛えることはあまりありません。
体は引き締まっていても、舌の筋肉は緩んでいる可能性は十分にあります。

ぜひ、意識的に舌を鍛え、舌根沈下を防ぎましょう。

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